僕は彼女の事を二度愛していた
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「いらっしゃいませ。」
外見と同じように、店の中もいい雰囲気だ。明るすぎず、暗すぎず、例えて言うなら、昭和の喫茶店と言った感じが、僕の好みにぴったりだった。
「いい感じの店ですね。」
振り返って、僕は彼女に言った。彼女はにっこりと笑うだけだ。
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