勝利の女神になりたいのッ!~第1部~


「あなたは誰?」


「紫衣だよ。」


「紫衣…ちゃん?」




同じ名前の少女は私にニッコリと微笑みながら大きく頷いたんだ。



「お姉ちゃんにお願いがあるの。」


少女は透き通った綺麗な瞳を私に向けて話している。


「お兄ちゃんをたすけてあげて…」


「お兄ちゃん?」


「そう…紫衣の大好きなお兄ちゃん。
お姉ちゃんも好きでしょ?」




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