暗影の国のアリス
  
前も同じようなことがあった
あの怖い声と
わたしにはみえないはずの
冷たい眼と冷たい視線

ボク
「アリス?

アリス
「あっえっ?なーに?;

ボク
「顔色悪いよ。

アリス
「そうかなあ;

ボク
「・・・僕、用事あるからまた後で・・

アリス
「うっうん

内心安心していた。
このまま僕くんについていって
いいのか。
そもそも僕くんは誰なんだろう?
不思議すぎる。

でも、
それを聞いてはいけない気がするんだ
僕くんの正体を知るのが怖いんじゃない。

――――――――――
   わ た し は

聞 か な い ほ う が 
     
    い い
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