暗影の国のアリス
黒い涙が
アリスの頬をつたって
暗闇に落ちていった
「アリス・・
アリス
「えっ?
アリナ
「行こう?一緒に
一人ぼっちにはならないよ・・
もう寂しくなんかないよ
―この手をとってしまったら
わたしは一人ぼっちにならなくてすむの?
アリナ
「行こうよ、アリス
アリス
「そうだね・・・
わたしが手を伸ばした瞬間だった
______だめ!!!!
頭の中でその声は響いた
______その手をとったらだめっ!!!
アリス
「なんで・・・?
やっと幸せになれるのに!!!
______向こうにいったらだめ!!
アリナ
「ねぇ・・・アリス。
はやく行こうよ
______これは全部幻だよ!!
だまされちゃだめ!!
―幻・・・?