神威異伝
思わず十夜が気の抜けた声を出す。
「はぁ!!?おま…ちゃんと言って来いよ!!」
「だって、何言ったっておじいちゃん…許してくれな―……」
「あぁ、そうじゃのう」
理緒の言葉を遮ったのは、理緒の目の前にいる十夜ではなかった。
声は、理緒の後ろから響いた。
驚いた理緒が振り返ると、そこには……
「っ、おじいちゃん…」
理緒の数歩程後ろに、賢雄が立っていた。
「理緒…昨日、儂が言った事を忘れたとは言わせんぞ」
「憶えてるわよ…ちゃんと」