恋愛スキル


大輔が、私の机を箸でつつく。



「え?あ……うん、ごめん……」


何も、考えていなかった、私の口から出た言葉は、そんなんだった。


さっきまで、盛り上がっていた筈が、いっきにしらけた空気に変わり、みんな気まずそうに、ご飯を食べる。



『おい……!!』

隣の男子が、大輔を肘でついた。

“この空気、どうしてくれんだよ"と、言いたげに。


「わりぃ……」




本当迷惑……。



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