コンビニラブ
『残暑見舞い申し上げます。一つ質問があって。例のプラネタリウムはどうしますかね?』


伸治がメールを送ってから、
アンが返信をよこしたのは、
4時間後というのが返信履歴からわかる。


『ごめ〜ん!あとで取りに行きます!戻ったらメールを下さい。』


その頃、コンビニのバイトに入っていて、メールを確認できなかった伸治は、

シャワーを浴びて、
寝る準備を整えた、ベッドの上で気がついた。


「やっべ!」


時計は、午前1時40分を回っていた。


「寝てっかな?メールなら大丈夫かな?朝っぱらは仕事なさそーだし、大丈夫かな?」


返信ボタンを押し、文章を打ち込む。


『すっかり遅くなってすんません。取りに来んのは、いつでも良いから!』


眠っていると前提で送ったメールは、
数秒後に返ってきた。


『今、取りに行くよ!』

「え?」


『俺がもていく。』


慌てて、打ち間違えたまま送信すると、
パジャマ代わりの服のまま、
プラネタリウムを手に、
アンの部屋へと向かった。
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