コンビニラブ
「マネージャーがついたって?伸治くんから聞いたよ。」

「どーゆー神経?彼女とのことがあるのに、よくも伸治くんと」

「待ってよアンちゃん!何か誤解してるみたいだけど、僕と彼女とは何もないんだよ。残念ながら。」

「そんなわけないでしょ!?」

「ホントだって!僕が勝手にアプローチしているだけで、彼女は全くその気は無いんだから。」

「それがどーかしてるって言ってるの!」


そこで、エレベーターの扉が開き、


「俺には、伸治くんがアンちゃんを気に掛けてるように見えたからさ。」


そう言いながら乗り込んだ吉野は、扉が閉まると同時に姿を消した。


一人、取り残されたアンは、
吉野が言い残していった言葉を、
“苦しまぎれの捨てゼリフだ”と、本気にしてはいなかったが、

自分の罪を、人にスリ替えているように思え、
フツフツと怒りがこみ上げてくるのだった。


そんなアンがとった行動とは…


『久しぶりです。あんなことがあって、このメールに驚いてる顔が想像つきます。あの日の私はどうかしてました。売り言葉に買い言葉って言うか…随分と嫌な気分にさせてしまいましたよね。本当にごめんなさい。今になって冷静に考えたら、伸治くんを好きと言う私の気持ちは、彼女の気持ちとはまったく違うものだと思えます。だから、私のことは気にしないで、どうか、彼女の手を離さずに、いつまでも仲良くしてくださいね。私も次の相手には、彼女くらい食い下がっていこうと思いました。宜しく伝えてください。お騒がせのアンより。』


伸治に、忠告するつもりでメールを送ることだった。
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