ジャンク・ジャンキー

「あっれー?ジャンクじゃん」

「あ、ほんとだぁ」

「うわっ触っちゃったよ」

「えっ、だいじょうぶぅ?」


 妙に嫌味ったらしく言ってくる。

 そしていつの間にかあたしの周りは

 誰もいなくなっていた。

 あたしは俯いた。

 
「どーしたの?」

「早くどっか行きなよ」


 みんなの視線が集まってくるのが分かる。

 でも

 怖くて顔を上げる事はできなかった。

 
バシャッ


 そんな音がして

 あたしの身体は濡れた。

 後ろを振り向き、

 顔を上げた。


「キャーッ。こっわーい」


 そこにはバケツを持った女子がいた。

 
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