いちごみるく
「ずっとっ...ずっと好きだったよ。けどだから不安もたくさんあって...信じてあげられなかったりもして...ごめんね。でも...12年以上の想いは変わらないの。好き。」



もう一度そう言った私をはる君が...



そっと抱きしめた。



そして優しいキスをして...やっと通じた想いを確認しあった。



何度も何度も唇を重ねて、涙を流した。



はる君とのキスは、12年ぶりだね。



あの頃と同じ、いちごみるくの味がする。



そして涙でしょっぱい味もする。



そういえばあの時もこんな味だった。



涙を流しながらお別れのキスをしたから。



でも、今度はお別れのキスじゃないよ。



これは...始まりのキスだよね...はる君?
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