先生愛!

懐かしい友




―――秋晴れ。

じめっとした暑さも大分軽減された今日この頃。







まだ自転車に乗れない私は車で学校まで送ってもらっているところ。








あんなに苦労して通ってた道のりが
車だとあっという間で,少ししらけた。







やっぱり,科学の進歩はすごい。










前に比べると,大分歩きやすくなったけど,まだ完全ではない。







車から降りて,スロープをゆっくり手すりに捕まって歩いていく。







「じゃあまたお昼,迎えにくるから。」

母はそういって,車に乗り込み,帰っていった。

私は走っていく車に軽く手を振った。







みんな…久しぶりだな…

びっくりするだろうな……。







今日から私が学校に行くことは,担任すらしらない。

勿論美砂にも内緒。






何だか久しぶりすぎて,
嬉しいけど,何だか怖い。


緊張する――っ!!!!





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