先生愛!
「調子はどうですか?」
首から下げている聴診器を耳に装着しながら相変わらず澄ました顔をして言う。
それにしても,綺麗な顔立ち。
鼻筋が通った高い鼻に,
眼鏡の奥には切れ長の,何もかもを見透かすような目,
それに黒い柔らかそうな髪。
スラッとした長身。
そんな姿ですましている担当医のルックスは,完璧と言わざるを得ないものだ。
でも…そ,そんな外見に,だっ…騙されやしないんだから!!!!
私の病室に無言で入ってきて…!起こせばいいものを,ずっと横に座っていたなんて…!
頭をふるふるっ,と左右に振った。
「じゃあ胸の音聞かせてもらいます。」
と,何事もなかったかの様にやり過ごして,聴診器をあてようとしてきた担当医に,
「ちょっ…ちょっと!待ってくださいっ!…あのっ…私が寝てる間,ずっとそこに…いたんですか?」
しどろもどろになりながらも,このまますんなりいってしまうことが,あまりに納得出来ずに聞いてしまった。
「ん~そうですね…。はい,ずっと。」
相変わらず澄ました顔のままクールな言い回しで言い放った。
「じゃあ音,聞きますよ。」
そういって,私の服の下に聴診器を持った手を入れようとしてきた。
「いやっ…ちょっと,ちょっと待ってもらえます?…大体何分位!?…ですか?どうして,起こしてくださらなかったんですか…?」