『勧善懲彼(かんぜんちょうかれ)迷惑な俺様彼氏』
⑨隣の彼氏は赤い

日付は変わって、月曜の昼。


「さてっ!

おべんとっ、おべんとっ、うれしいな~♪」


私が歌いながらお弁当を出すと、

相変わらず悩みなさそうでいいわね~って、

クラスメートが笑った。

ま~ねぇ!なんて、へらへら笑う私の腕を、

花音がひっぱって。


「ちょっ、花音!

お弁当がこぼれちゃうよ」


私の言葉に、花音が涙目で睨む。



えぇ?!

なに、私の言い方ってば、そんなにきつい?



体育会系の私は、時々言い回しがきつかったりするようで、

それをがんばって直してるんだけど。




< 272 / 404 >

この作品をシェア

pagetop