『勧善懲彼(かんぜんちょうかれ)迷惑な俺様彼氏』
私が口角を上げる練習に飽きてきた頃。
なんだか見慣れた景色が目の中に飛び込んできたけど。
ちょいとお待ちくだされ。
ひょっとして、ユカリさんの居場所って・・。
「はい、着いた」
って、やっぱし。
そこは陸渡のアパート。
うちから徒歩10分也よ。
「じゃ、私はこれで」
ご馳走様でした、とさわやかに告げて右へ回れのつもりが。
「食い逃げ?」
って、金融業者のお兄様が、にっこりと微笑みを浮かべて私を威嚇。