『勧善懲彼(かんぜんちょうかれ)迷惑な俺様彼氏』
空を見上げると、すごい星の数で。
「お前、何にやけてんだ。
気持ちの悪い」
「星が綺麗だなって思ってただけだもん」
にやけてるのが陸渡のせいだなんて、
サラサラ白状する気のない私は、
空を見たまま答える。
「ったく素直じゃね~のな」
陸渡の上から目線の言葉にも、
今は腹がたたないから不思議。
端正な顔がそっと近づいてきて、
私は目を閉じてそれを受け入れた。
こんな風に、幸せなキスは、初めてかもしれない。
きっと一生忘れないよ。
・・・なんて綺麗に終わらないのが私と陸渡で。