『勧善懲彼(かんぜんちょうかれ)迷惑な俺様彼氏』
周囲にいた人たちが、ざぁっとひいていく。
私をちら見して、目を合わせないように距離をとる。
子連れのママは、子供の手を引いて、去っていった。
ち、違います!
私は、そういう人間じゃなくて。
悪いのは、こいつなんですよ~。
金魚のように、口をパクパクさせている私の横で、
涙まで浮かべて、大爆笑している陸渡。
「お前最高だな~!」
それは、褒めてんの?
けなしてんの?
って、何言われても嫌味にしか聞こえないっつ~の!