幼なじみは先生



時間が経ち、夕焼け空がオレンジ色に輝いてきた

「あの…。真白さん」


すみれちゃんが歩み寄る

「あ…もしかして練習のこと?それなら‥行くよ」

教科書を鞄に閉まってすみれちゃんに顔を向ける
「良かったぁ…けど、体は大丈夫?先生が言ってたけど…」

そう言うとすみれちゃんは言葉を詰まらせた

「うん‥だけど、大丈夫!じゃぁ…行こうか」

「ありがとうございます!」


そうさて音楽室まで向かう

取ってを握る手が微かに震えていた…


カチャ…


ゆっくりと音楽室へ足を運ばせる


あ…れ?


いっくんが‥いない


足を止めて立ち止まる


後ろからすみれちゃんの声がした

「どうかしたんですか?真白さん?」
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