幼なじみは先生


「あ!ちょっと先生!どこ行くんですかー?」


『ごめんな、ちょい仕事残ってるから行ってくる』


笑みを浮かべながらそう言うと教室から出て走り出した


ったく、あいつどこいんだよ…!!


真白の行きそうな場所を探す


『ハァッ…ハァッ…いねぇし』

その時、桜がひらりと目の前に舞い落ちてきた


ハッとして顔を上げる


『屋上…』


そう呟くと今度はゆっくりと歩いて屋上に向かった


ギイィイ…


バンッ


『ハァッ、ハァッ…』


どこにいんだよ…真白


その時、向こう側から小さい影が見えた


ゆっくりと息を整えて足を運ぶ


カツン…


小さい肩を震わせながらすすり泣く華奢な彼女


真白…


ぐっと拳を握り締めると口を開いた


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