幼なじみは先生


やっとのことで授業の終わりを告げた


「真白…部活行こ?」

杏があたしに言った

「行かない‥今日は行かないから。じゃあ…ね」
あたしは教室を出て玄関まで走った


1秒でも家に帰って1人になりたい…

あたしはただ1人、哀しい気持ちを紛らわすようにがむしゃらにアスファルトの上を走った


ガチャッ

鍵でドアを開ける

「ただいま…」

しーん…

辺りを見回しても誰もいない。

「いないの…?」

リビングに足を運ぶ

「あ‥」

テーブルの上に紙が置いてあった

その内容を読む

紙の内容は…
"今日はお母さんとお父さんの友達が入院するというので帰られません。冷蔵庫に昨日の食事の残りあるので食べてね"

急いで書いたのだろう、字がむちゃくちゃだった

あたしはその場に崩れるかの様にしゃがみ込んだ
ちょうどいいや…

1人に…なれる……
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