ピンチヒッター
「亜矢、あたしね。
野球部のマネージャーやろうと思うんだ」

固まる亜矢
「・・・・・・えぇ~~!!
何でイキナリ?」

「正太と桜庭亮に誘われたから」

「で、でも、マネージャーの募集締め切ってるんじゃなかった?」

「二人が頼めば大丈夫だって」

亜矢は、はぁ~と溜息をついた

「ねぇ真季、もしかして長谷川先輩のこと気にしてるんじゃない?

野球部のマネージャーってのはね
部員全員のために働くんだよ
皆平等なんだよ

長谷川先輩を気にして、
皆と平等に接することできる?
中村くんだけひいきしちゃうんじゃない?

そういう気持ちじゃいけないと思うよ」

「・・・・・・亜矢」

そっか

皆と平等に・・・・・・か

ごめん、あたしが間違ってた

長谷川先輩を全く気にしてないとは言えないもん

そういう気持ちでやっちゃダメだよね

ありがとう、亜矢


「まあ、それはどうでもいいけどさ。
真季がマネージャーやると、
あたし一人で応援しなきゃじゃん!
あたしだってマネージャーやりたいしさ。
真季だけ抜け駆けなんて許さないからね!」

「・・・・・・」

ごめん、感動したあたしが間違ってた
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