ピンチヒッター
第十章 カッとなって
正太と桜庭亮にチア部に入った事を話した

「せっかく誘ってくれたのに、ごめんね」

「気にすんなって。
真季が楽しいならそれでいいよ」

ありがと、正太

「俺がそっち見たら足あげてくれよな」

ドスッ

あたしは足をあげて
桜庭亮のお腹を蹴った

「これで満足?」
「お、お前、容赦ねぇな」
桜庭亮はお腹を抑えてうずくまった


「なぁ真季、
いつから応援してくれるんだ?」

「地区予選には間に合わせるつもり」

「そっか、楽しみにしてる」

「うん、期待してて」



「そんな急がなくても、準決くらいまでならお前無しで行ってやるよ」
桜庭亮が復活した

「いや、何としてでも間に合わせる。
だって間に合わずに負けちゃったら、練習した意味ないじゃん」

「俺達を信用してないのかよ」

「信じてるよ。
でも世の中に絶対はないから。
出来る限りのことはやりたいんだ」
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