Honey★Prince



「で?華ちゃんの話は?」



春人は真面目な顔をして言った。




「た、大したことじゃないからいいよ……」




「ウソ」




ギュッと春人があたしの右手を握る。




「華ちゃん泣きそうな顔してる」




「そんなこと……ない…よ」





「華ちゃん……俺の前では我慢しないで?」





そう言って、春人はあたしを優しく抱きしめる。




「もう、強がんなくていいよ」







その春人の言葉に




あたしの頬に一粒の涙が落ちた。






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