Honey★Prince



「ちょっと、いい?」


そう言われて、あたしはやはり人気のない所に連れてこられた。



「あっあの―――………?」



あたしが口を開いたら、一斉に睨まれた。



うぉっ………怖っ………ι。



「あんたさァ、いい加減、春人のこと諦めてくんない?」



先輩方の中のリーダーっぽい人が言った。



「えぇーと……。諦めるも何もあたし、蜂矢先輩のこと何とも想ってないんですけど……………ι」



「はぁ?嘘つけ、あんたが春人に好意うってんのくらいわかってんだからね!?」



いやいや、マヂで先輩のこと好きじゃないんですけど!!



「…………。」



何言ってもわかってくれなそうだなこの人たちは…………。


否定すんのも疲れた………。



「何黙ってんの!?否定しないってことは、やっぱ春人が好きなんでしょ!!」



そう言って、女の先輩はあたしに襲いかかろうとした。



その時―――…………


「何やってんだ!お前らっ」




「は、春人!」

「せん……ぱ…い」



蜂矢先輩が現れた。



来ました。ヒーロー……。
あたしの予測通り………ι




「華ちゃん、大丈夫?………お前ら…華ちゃんに何した!?」



「ち、違うの……春人……」




蜂矢先輩は怒った。



先輩かっこいい――………。


なんて、思うかっ。



「今度、華ちゃんになんかしたら、俺……許さないから」



「……………。」



女の先輩達は黙りこんでしまった。



蜂矢先輩は、クルッとあたしの方に振り返って………




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