ダメ王子×わがまま姫
『ちょっと失礼します。』



私はその場から離れてテラスへ行った。



もうすぐ1年が終わる。



私は2年生になるのね…。


この1年いろいろ会った。



全部がいい思い出よ。



「そのダイヤ、神楽 皆斗からのプレゼントだろ?」



後ろを振り返ると星がいた。


『なんで知ってるの?』




私はこの指輪もブローチも話題に触れてないはず。



「別にいいんだよ。でも…俺が渡す婚約指輪はこの指にしてほしい。」


神楽からの指輪をしている薬指を指差した。



そうよね……。



私の正式な婚約指輪は星からもらわなきゃね。







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