REGRET ―忘れられない人―



悔しいけど、うらやましい。



俺が自分の結婚式を想像する時、隣にいるのはやっぱり花帆なんだ。


まだ中学生だった花帆が、俺の隣で俺を見つめてる。


今日の直さんのように。





結婚式をしたホテルに泊まることになっていた。


結婚した2人と、その家族は宿泊できる特典があった。


俺達4人は、ホテルへ戻る。




「誠人、今日は本当にありがとな。疲れただろ」




兄貴は、これでビールでも飲めって俺に5千円をくれた。



今日は飲みたい気分。

部屋でひとりでビールでも飲むか。



思い出すのはアイツのことばかりだと思うけど・・・・・・





< 42 / 133 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop