REGRET ―忘れられない人―
「花帆のこと、覚えてるの?」
山田さんは、もじもじと両手を胸の前で合わせたり、離したりしながら俺に言った。
「覚えてるも何も・・・・・・俺、付き合ってたし」
「さっき、話に出なかったから、忘れてるのかと思った。覚えてたんだね」
俺はばかだ。
花帆のことが好きだったのに、花帆のこと、ちゃんと知らなかった。
山田さんは、当時花帆と一番仲が良かった子なんだって。
そんなことも知らず、メアド交換を断った俺って。
「アイツ・・・・・・どうしてる?」
「元気、だよ」
長い沈黙。
「さっき、花帆と電話してなかった?」