大人げない大人
正は日頃から時間に敏感でうるさいほど自分に言い聞かしていたので、時間ぴったりに何でもやることができた。
時間に敏感でない者は、正の父親と同じように会社でリストラにあったり、法律を破った罪で罰を受けていた。
そして、正は・・
(始めは法律って聞いてちょっと驚いたけど、実際は今まで俺がしてきたことが国に認められたのと同じことなんだ。これが俺の求めていた時代だー。)
とこの世の中に満足感を得ていた。それから一週間後の朝。
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