黒ずきんちゃんの恋
ため息をついた後、本橋を見る。


「本橋さぁ…知ってたんじゃないの?」


「…さぁね」


絶対知ってるな。


「…あ、来た」


「え?」


─ガラッ


「志緒っ♪」


……本当に来たし……


「きゃ~!!かぁっこいー!!

名前何て言うの~?」


と近くにいた女子が聞いた。


「俺は荒木慎二。彼女は受け付けねぇよ!」


「え~?何で??」


「俺の好きな人は瀬戸内志緒だけだかんな!」


と言いながら私の頭に手をおいた。


その瞬間、女子がまた騒ぎ出し、


「さすが瀬戸内さん!」 とか言う。




………何で次々とこう邪魔が………


私はガックリと大きなため息をつく。





もちろん明日から慎二も入り、本橋も入り、

志緒は予想もつかない毎日を送る事になるのです…。






< 28 / 44 >

この作品をシェア

pagetop