オカルト・カルテ
「な、何コレっ・・・!」




ヤバい雰囲気なんですけど・・・!





でも、とりあえず願い事・・!





「私のドジ、治してくださいッ。
お願いします!!」




そう言うけどそれらしき反応は
全く見られない。




それどころか風は勢いを増していく。





「なんでぇ~!?
そうだっ、本!」




あわてて本をめくると
見なれない文章が目に入った。




「え?何、これ。

・・『召喚する際の代わりの依白が
必要となる』・・・」




よりしろ・・・!?



って、代わりになるもののことだよね!?




「そんなのないよ~!!」




すると突然風がやんで
あわせていた鏡にパキッとひびが入った。





とたんに陣を描いた紙はゴォッと
火をあげて燃え、跡形もなく消えた。




「・・なんだったの・・・」




疲れ切った私はクゥを抱いて寝ようかと
体を起こした。



「クゥー、一緒に・・・」


< 7 / 129 >

この作品をシェア

pagetop