イケメンJKと俺。

小悪魔

「第一印象は…怖そうだなって思った。で、今は…」

「今は?」
今はどんな風に神谷の目に映ってるんだろう。



「なんだろ。カメレオン?」
クスッと笑ってごまかす。

「おい、ちゃんと答えろよ」

「知ーらない」
そう言って、勝手に注文していた。
完璧に話を流された。




「…と、あと、コーヒーフロートもお願いします」


知ってたんだ。
ごく、普通のことなのに嬉しかった。



「先生は?先生はどうだったの?」

「ん?…第一印象は、生意気な男子。今は、とっても可愛くない女子」

ニンマリと笑って見せた。



「うわ…どっちも酷い」

「本当のことだ、仕方無いだろ?」
…嘘。本当はめちゃくちゃ可愛い女の子。
生徒なのに好きになってしまった女だよ。
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