Princessの掟





「………」



私は返事に困ってしまった。 



私が話出さない理由を悟ったのかお母様は私に笑いかけてきた。 



「百合亜。あなた、恋しているのね?」



お母様の言葉に驚いてしまった。 



「……何故それを?」



「あら、これでもあなたをずっと育ててきたのよ?それぐらい私は分かるわ!」



そう笑ったお母様はとても綺麗で私もこんな女性になりたいと思った。 



「婚約はなかったことにしてもらいましょう。」



「でも!!婚約を破棄にしたら会社が大変になるのでは?」



「そうねぇ……でもどうにかなるわ!」



そういいお母様は笑ったけれど、この婚約破棄で会社はきっとキツイ状況になる。 



これでも私は頭は良いほうだ。 



ニュースで最近五十嵐グループが取り上げられているのをよくみる。



もしこの婚約破棄で会社が買収でもされたら……。







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