Princessの掟

賭けの褒美






次の日。



車を出ると門の前が騒がしかった。



「なにかあったのかしら?」



門の近くに近づくにつれ誰かを取り囲んでいることが分かった。



「「優斗様!!」」



奴ががたくさんの女子に囲まれていたのだ。



しばらくその光景を見ていると奴が気付いて私の方へやってきた。



「百合亜。おはよう。」



と、王子様スマイル。



皆がいるから表ってわけか。



私も人のこと言えないけどね。


「ごきげんよう。優斗さん。ずいぶんと朝から賑やかね!」



私は皮肉たっぷり言ってやった。



「なんか囲まれちゃって。困ってたところなんだ。」


思ってもいない様なことをいう奴にまたカチンときたが皆の前なのでどうにか抑えた。



「ユリア様と優斗様。2人でいらしゃっるととても絵になるわ。」



「ほんとですわ。正しく美男美女ですわ。」



私たちの会話を聞いていた周りの人達が口々に言い出した。



最悪だわ。



なんでこんなやつとお似合いって言われなきゃいけないの。



私はその場の空気がいやになりその場を去ることにした。



「では、私はこれで。また今度。」



「ちょっとまっ……」



奴がなにか言っていたが無視して私は校舎に入った。




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