Princessの掟
フロアで美吏那以外に走り回っている人物がいた。
「中原さん。」
「美吏那様。」
少し息を切らして美吏那の側に近づいた。
「百合亜見つかりました?」
美吏那の言葉に中原は首を振った。
「いえ。申し訳ありません。わたくしが付いていながら……。」
「今はそのことより百合亜を探すことが最優先よ。」
いつもではあり得ないぐらい真剣な表情の2人。
「私は、もう少しこのフロアを捜すわ。中原さんは外をお願い。」
「畏まりました。」
中原は走り出した。
「百合亜。無事でいて。」
美吏那は心で願った。