俺がこの花屋『虹』を始めて六年がたった。
始めたばかりはなにも分からなくて、失敗ばかりだった、
でも、地域の人の手伝いで今では常連さんもいるほどになった。


「渚くん、おはよう」

渚が花の手入れをしていると隣の野菜やさんのおばちゃんがあいさつをしてくれた。
「おはようございます!!」
「渚くんはいっつも元気だねぇ(笑)」
「それだけが取り柄ですから。で、どうしたんですか?」
「あ、そうそう。はいこれ、昨日の残り物だけど食べて?」

おばちゃんは渚にパックを渡す。
中身は…前菜みたいだ。


「ありがとうございます、いつもいっつも(笑)」
「いーんだよ、渚くん一人で頑張ってるんだし、ご褒美だよ。残り物のね(笑)」
「ありがとうございます。」



渚は明るく、元気もよく、さらに心優しい青年なので誰とでも仲良くなれる力がある。
渚の笑顔には不思議な力が込められてるみたいだ。






 
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