隠し事

もう冷めてしまったお茶を
私も一口飲んだ。

「お父さんそれで何て言ったの??」

「お父さんね…「俺はエスパーじゃない」

母の声よりも断然低い声が聞こえ
バッと振り向くと父が立っていた。

「おっお父さん…びっくりしたぁ…」

「あなた、お帰りなさい。」

「あぁただいま。随分懐かしい話をしているな。」

そう言って母の隣に座る。


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