君にティアラ
「…真菜ー」

じーんと来た。

何時もはからかわれてばっかりだったけど。

こういう時に、とても大切にされてる気分になる。

「よし、今日の放課後、買い物行こっ」

名案、とばかりに真菜が掌を打った。

「大宮さんの為に、可愛くなれる方法、考えようよ」

真菜の悪戯っぽい笑みにあたしは大きく頷いた。

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