君にティアラ
雑誌に目を近付けてジッと見てみる。

手順通りにパフで頬を叩いてみるけど、やっぱり何か違う気がする。

それからはパフを置いてひたすら雑誌に夢中。

だって健吾の為に、可愛くなりたいの。

付き合いたいより、まずは自信を持ちたいの。

先輩にフラレて、自信のないあたしじゃなくて、少しでもちゃんとして健吾の隣に立ちたい。
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