鋼の心







「…あの…ルシウスが殺した女の為だろ?
お前が俺らにつっかかんのは。」

眉尻を下げて笑うビオは
表情を暗くする。


「それに気付いた時は、
もうルシウスがお前を女にするって
言ってただろ?」

そう言われて…ルシュアの脳裏に
浮かんだのは、ビオの言葉だった。




――――――あの時の……。



『ルシウス、何庇ってんだ?
こんな女、まわして
売春婦にでもすればいいだろ。
そうすりゃ、金も手に入る。』



という言葉…。



あれは……、



「私の…為?」

そうルシュアは首を傾げる…。


「そのつもりだった」

と、ビオはさらに顔を暗くさせた。







< 36 / 222 >

この作品をシェア

pagetop