~私の王子様~
私は夕食を作る手が止まって動かない。
「最近、亡くなった…」
「ごめんね、しずみちゃ―」
「いいんです!!!!」
しずみちゃんは堪える顔で、必死だった。
「ちぃちゃんは知らなかった事なんです、仕方ない事です」
「だから、今…しずみは隣町に引っ越したんだ」
武則がこんな真剣に私の目を、
じっと見て話した事は今日が始めて…
「千乃もわかったな?同じ事はすんなよ~?^^」
武則は一気に笑顔になった。