アザレア

ロイド王


「父様母様……何故承諾した」






無表情で淡々と…それでも怒りに満ちているロイド王






「だってぇ、相手がしつこかったし…娘さん凄く美人だったし早くロイドに結婚してほしかったから」






しゅんとして言う母様に怒りを覚える







「ロイド…いい加減引きずるのはやめないか?女性のすべてがああではないんだ」






「ッ…だからと言って勝手に決められても困ります」





少し歪んだ表情もすぐに無表情へと戻った






「……結婚は相応しいか判断してから決めます…認めはしませんが」
バンッ…






勢いよく扉をして出ていったロイド王を二人は悲しそうに見つめていた







「あの子にも本当の愛を分かって欲しいわ…」






「あとはその娘に託すしかないだろう」






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