アザレア
寂しいココロ
『行ってまいります』
数人の騎士とアリアに見送られエワロット帝国へと馬車を走らせた
やはり父王と王妃様は見送りにはいなかった…
馬車はエワロット帝国の馬車である
『お迎えありがとうございます。私がスレント国王女フィン・カレット・スレントです(ニコ』
目の前に立つ騎士たちに深々とお辞儀し微笑む…殆んどの騎士がフィンに落ちたのは確かだ
「初めまして〜僕は騎士団長のルイド・トロントです〜…エワロット帝国まで僕が護衛いたします〜」
ルイドもへらへらした笑みで挨拶を交わしフィンの手をとり馬車に乗り込ました
『騎士団長なのですか?お強いのですね』
「まだまだですよ〜…僕に敬語はいりませんよ?フィン様はロイド様の花嫁なのですから〜♪」
『いえ…私は敬語は癖みたいなものなのでιルイド…とお呼びしてもよろしいですか?』
「構いませんよ〜!」
フィンはルイドの会話の中で思った…ルイドは見かけによらじ冷静かつ探るのが得意な方だ…と
『あの…もしよければロイド様のことについて聞いてもよろしいですか?』
「答えられないこともありますが…いいですよ〜!」