紺色の海、緋色の空
「それで、結局のところ僕たちはどうなってしまうんだい?」

「さあね」

「少しずつ消えていくのサ」

「そうじゃな」

「そうとも。まるで何もなかったかのようにゆっくりとネ」

「やれやれだな」

「そう言えばバクがいないな」

「アイツは一番手だったからねえ」

「寂しくなるネ」

「そうでもないぜ。僕たちはまた一つになれるんだから」

「それもそうだ」

「そうか」

「そうだな」

「ところで山猫はどうした?」

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