恋のSEASON
後ろからついてくるお隣のお隣の二つ上の住民ズ。


なんで、私を尾行するの?しかも!超堂々と!



どんどん早足になる私。




まけない・・・かなり早く歩いてるのに。くっ!やっぱ私が女だからか?確かにあんたらよか体力も筋力もないわよ!


さすがに体力の限界で立ち止まったら、肩にポンッと手を置かれた。


け、気配なかった!
井上春!怖い!


「な、一緒に学校行こうよ!え?いいの?ありがとう!」



井上春は私を逃げないようにがっちりと腕を掴んでいる。・・・痛いし。


すると、後ろにいた三人も私の横に来た。初対面の二人にガン見される私。だから、気分悪いから・・・。


しかも!!


「かわいい!僕のタイプだよ!下の名前は?」

ってちっこいのが言うし、

「ん、どんぴしゃ。」

って細身のでかいのも言うし。


だから、何なのよそれー!(怒


「え?マジ?競争率高いね~。僕、くじけちゃう。」


は?



「おい。夏樹も秋斗も兄貴も勘違いするなよ。見つけたの俺だから?みたいな。」 

みたいなって何なのよ!?
さっきから黙って聞いてれば・・・人のこと色々好き勝手に言ってくれちゃってんじゃん。


ふざけんな。



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