only one
部屋に籠もりベッドの上で泣きはらした遥夢。
眠っているのか?
大きなベッドの上で小さく丸くなって眠る姿が痛々しい。
「ごめんな。
もう少しの辛抱だからな。」
遥夢の小さな背中をさすりながら俺は言葉を掛けた。
傷つけたいわけじゃない。
お前を、彰人を…
大切な者を守るための苦渋の選択。
笑って欲しいんだ。
本当はずっと遥夢には笑顔で過ごして欲しい。
だから待って欲しい。
俺がお前を堂々と攫う事が出来る日まで…。
お前と二人、並んで歩ける日まで…。