only one


深くため息を吐き出した男が指を指した。


その指先に映る光景に目を大きく見開く。


「早く助けなければ遥夢様は…」


「遥夢!!」


瞳に映るのは湖の中でもがく遥夢の姿。


息が出来ないのか?


湖の底で苦しそうに浮上を試みる遥夢。


しかし、水面に顔を出すまでに時間がかかるであろう距離に俺は無意識に掌に力をためていた。


「お前はバカだろ!バカヤロー!」


俺の腕にちょこんとのっかる虫?


かなり口の悪い虫だ。


けど、たまった力を放出寸前だった俺の腕に必死にしがみつく姿は人の形をしている。


その姿に気を取られ、力を放出することなく凝視する俺に、


「殺す気か!!バカヤロー!!」


ちっこい奴が俺を睨みつけながら言葉を吐いた。



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