only one


微笑みを浮かべたまま男は私に話しかけた。


「俺と来るか?」


首を傾げる私の手を取ってマカロンを掌に置いてから腰を抱き寄せ優しくエスコートしてくれる。

「俺はマツ。お前は?」


「は…遥夢…」




優しい瞳。


整った綺麗な顔。


サラサラの茶色い髪。


その髪をかきあげる細くて長い指。


スリムな体、長い手足。


全てが整いすぎた怖いくらい綺麗な男。



私に視線を向けるとき細められる目がとても優しく安心させてくれる。



初めて逢ったのに暖かい眼差しに全てを任せてしまいたくなる。


不思議な人だった。




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