カレイドスコープ2〜先生と過ごす日々〜

ついに…!?

次の日の放課後…。



迫ってくる大学受験に備えるため、次々とクラスの生徒も帰って行く。



「愛菜、先生のところに寄ってから帰るでしょ?」



和沙がそっと耳打ちする。


「そう…だね。そうしようかな…。」



「OK。じゃあ私、先に帰るね!」



気を利かせてくれた和沙は先に教室を出て行った。



昨日のクラスマッチのこともあって、朝からテンションは高めの私。



先生のところに“さようなら”の挨拶がてら寄って帰ろう…。



今日は化学の授業もなかったし、先生の顔見ておかないと…!



そう思いながら帰り支度を整えて帰ろうとした時だった。




「あ!三咲さん!ちょっといい?」



担任の暁沢先生が呼び止めた。



「はい…。」


私はとりあえず机にカバンを置いた。



「少し話したいことがあるんだけど、時間いいかなあ?」


「はい。分かりました。」


先生が話…?



進路のことかなあ…。



でも私だけ……?



先生は教室に私たち二人だけになってから、私の席の隣に座った。



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