カレイドスコープ2〜先生と過ごす日々〜

2人の存在

それぞれ部活ごとに集合した後、すぐに決められた練習場所に移動となった。


私たちは、宿のすぐ傍にある小さなホールに、入江先生たちは、近くの体育館に移動して練習を始めた。


すぐ近くに先生はいるけど、離れるとちょっと気になる。


だって、今…先生の近くにいるのは、藤村さんだもん…。


また先生誘ったりしてるかも……。


頭の中は、そんな考えでいっぱいだった。


「愛菜、音ちょっとズレてる!練習には集中してね。」


「あ…ごめんね…。」


そうだ…千鶴の言う通り…。


今は部活中だから歌うことに集中しないといけないよね。


私は一度、深呼吸をした。

とりあえず、先生と藤村さんのことは、考えないようにしよう…。


考えても、悪い方に想像しちゃうだけだし…。


合唱に磨きをかけることに専念しよう。




こうして、私たち合唱部は歌三昧の1日を送った。



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