愛した名前


じっとけいを見つめていると、頭をわしゃわしゃ撫でられた。


すると、少しずつけいの顔が近づいてくる。


重なった唇はすぐに私の中の幸せを外へと出してくる。





行かなくちゃいけないんだ。


だから・・・


今のこの幸せを大事にしなくちゃ、いけないんだ・・・。



私は心の中でもう一度決意した。


絶対に、行ってやる。


絶対に、逃げたりしない。


私は、強くなって帰ってくるんだ・・・。



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