あたしの王子様

ドアの向こうから
テレビの音が聞こえる。

あたしは思い切って
ドアを開けた。

「何で…─??」
そこには、ちょんまげをして
スエット姿の男の人がソファーに
座って、テレビを見てる。
その人はあたしがいる事に   気付いたらしく
笑顔で「よっ♪」だって。   全然、驚いてない様子。


「あっ、あの〜…
何でこの部屋に…??」


「んっ…?何でって、
ここ俺と君の部屋だから♪」


あ〜そうなんだ〜…
って、えぇぇぇ───!?!?   一体、どうなってるの〜!?



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